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#SuzyPFW: バレンシアガは本来の姿を取り戻す。

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デムナ・ヴァザリアはデジタルの仕立て技法を生み出す。そしてファッションのその先に、子どもの飢餓との戦いを見る。

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV

バレンシアガのショーは多くの面でパワフルだった。セットのグラフィティが描かれた山の模型から始まり、Tシャツにプリントされた電話番号に至るまで。これはデザイナーのデムナ・ヴァザリアが現実世界に施したもうひとつの仕掛けだ。「架空の」ボーイ・バンドを作り上げ、誰かが応答するようにしていた。  

しかしこのショーが持つパワーは、そのクールな現実の存在ではない。そして、彼が「これは私のやるべき本当に極めて特別な計画です。ファッションがただ身体を覆うだけとは違う形で役立つかもしれないと初めて思ったので」と表現した、国際連合「World Food Programme」の推の中にもない。

それは優雅なカットの衣装、特にコートとジャケットの中にあった。今年の秋冬シーズンのデムナのデザインからはブランド創設者のクリストバル・バレンシアガらしさが感じられる。  

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV

ショーは「白紙の手紙」で幕を上げた。体にぴったりと合ったショートドレスで始まり、続いて鉛色と明るいグリーンの肉体美を重視したセーターなど、トップスとトラウザーパンツ。メンズウェアはこの中に混ざっていたが、初めは鮮やかなトップスとスキニーパンツを着た中性的なモデルたちの一人として現れた。  

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV
バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV

ソフトファブリックが体を包み、その上を交差しているデモ的なシェイプのルック後、今回のショーのメインが姿を現した。肩とヒップの膨らみによってウエストを強調した曲線の美しいジャケットだ。それらは男女がファッションを欲する気持ちを叶える即席の物体のように言えた。ヴァザリア兄弟によるオリジナルブランド、ヴェトモンで用いられていたような、より劇的で決定的なシルエットからの鍵となる発展のようでもあった。  

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV

今回のコレクションについて、そのアイデアはそういった初期の作りに対する探査だったように思われるが、その形状には改良が加えられるとともに、デザイナー自身が表現したとおり、「なめらかさと仕立て技」が付け加えられた。  

デムナは「私にとって、バレンシアガで核となるのは、仕立ての技と革新性です。バレンシアガ自身、熟練の職人でした。そして保存されている当時からの衣装の数々は特有の視点に由来しています。私のアイデアはそれを現代風に再解釈することと、私たちが伝統的な仕立て手法と連携する方法を確かめることです」と語った。  

この肩! このヒップ! バレンシアガ 。Photo by Instagram/@suzymenkesvogue/ Suzy Menkes

「ですから、基本原理として、私たちはハイテクを導入しました」と技術的なサプライズを明かした。「私は初めてノートパソコン上でデジタル・フィッティングを行いました。身体を3Dスキャンし、ファイル内で形状を修正し、それらを3Dプリントし、実際に型を作りました。あなたの見た仕立て部分は全て3Dでプリントされています。縫い目は側面とそでぐりの2か所だけです。ダーツはなく、縫い合わせもなく、生地は一層だけです」

これは確かに革命的だったが、その効果はスターウォーズのようなSF映画レベルの、人間離れした雰囲気では全くない。メンズ& ウィメンズ両ライン全74ルック、特に並外れて素晴らしいカットのダブルジャケットは通常の服のようだった。これがデジタルの職人技が生み出したものなら、伝統的なファッション業界の職人は新しい仕事を探すことになるだろう。 

バレンシアガ。Photo by Instagram/@suzymenkesvogue/ Suzy Menkes

だがおそらく、彼最大のスキルはもはや恐ろしくない、つまり奇妙ではない衣装の作り方を学んできたことだろう。今回は、大きくて色彩豊かな花柄プリント、テーラードのパッド入りコートなど、どのアイデアも適切な用量が守られていたように思えるコレクションだった。  

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV

中にはショッキングピンクの毛に覆われたバスケットなど、いくらか風変わりな要素も混ぜ込まれていた。そして国連の「World Food Programme」を宣伝するTシャツもあった。  

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。 Photo: INDIGITAL.TV

初期の頃と同じく、デムナ・ヴァザリアは絶対的な独創性を持っているようだ。彼は多くのものを追加していく存在だ。バレンシアガではファッションに対して、そしてさらに、飢えとの戦いに参加することで世界に対してである。  

バレンシアガ2018-19年秋冬コレクション。Photo: INDIGITAL.TV
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